トークイベント③ これからの日本について考えよう
7月18日(木)14:00~16:00、まちなかフリースペース(山形市緑町4-10-3 ファートンビル3階A)の一角にて、「候補者ゲストトーク」の動画についての感想や意見などを語り合う会を開きました。
●舟山やすえさん(みどりの風)
●しろとり良太さん(幸福実現党)
●太田としおさん(日本共産党)
●大沼みずほさん(自由民主党)
前回の語りあいの中で、「そもそも政党ごとの違いがわからない」「何を基準に政策のよしあしを判断すればよいかわからない」といった声が相次いだところから、今回は、「候補者ゲストトーク」に絡めて、以下のことがらについて、予備校教員(地歴・公民)でもある滝口より基本的な知識や文脈の解説を行い、それを叩き台に語り合いが行われました。
Q.自民党と民主党のスタンスのちがいは?
Q.社民党と共産党のスタンスのちがいは?
Q.なぜ日本共産党はキワモノ扱いされるのか?
Q.政党の政策やスタンスのちがいを見るときにどんな基準がある?
Q.社会主義ってそもそもどんな考えかた?
Q.自由民主党っていったい何がしたいの?
Q.自民党ってどうしてあんなに「右寄り」なの?
Q.自民党が日本を戦前の軍国主義に戻そうとしているのはなぜ?
Q.現在、自民党が圧倒的に支持されているのはどうして?
Q.アベノミクスって、要するにどういうこと?
Q.インフレとかデフレとかって、要するにどういうこと?
Q.アベノミクスが成功するとどうなる? 失敗したらどうなる?
Q.自民党がTPPに参加したいのはどうして?
Q.TPPに参加すると何がおこる?
Q.自民党が某有名「ブラック企業」経営者を公認しているのはどうして?
Q.「ブラック企業」を公認する自民党が参議院で勝利すると何がおこる?
Q.衆議院議員の選挙と参議院選挙の投票方法のちがいって?
語り合いを終えたのち、参加者それぞれから次のような感想が寄せられました。
●日本の各政党の成り立ちやそれぞれに支持母体があることなどを初めて知った。
●ツイッターで流れてくる政治の話題をリツイートするとき、「大丈夫かな」と思ってしまう。自分をフォローしてくれている趣味の仲間や友人たちには、政治の話をしづらい。なぜかと自問してみるに、私たちには、政治のありかたと自分たちの生活が地続きという感覚があまりにも乏しいからだろうか。そこからくる遠慮や怖さが、私たちに、政治の話題を選びづらくさせている気がする。
●密接にかかわっているはずの政治のかたちと自分たちの生。なのに、人々の多く――もちろん自分も含め――が無知だったり無関心だったりするのはなぜか。どういう力が働いてそうなってしまったのか?
●TPPについて、それが専ら農業だけにダメージを与えるものだとイメージしていた。他の分野――とくに自分が好きなサブカルなどの領域――にまで大きな影響を及ぼすものだとは思わなかった。
●自民党が支配するようになると、上の階層の人たちはともかく、下の階層にとってはよりひどい世の中、庶民が今までより苦しまねばならない世の中になる。いったい誰がそういう政党を支持しているのか、不思議に思う。
●3.11に由来する被ばくの問題や原発の問題について、どうしてそれが大きな論点にならないのか、理解に苦しむ。
●アベノミクスやTPPへの低い評価、再分配の重視、農林水産業へのリスペクトなどで、太田さんと舟山さんは主張が似ている。似ているのに、どうしてわざわざ分かれて立候補しているのか?
●大企業優遇(「ブラック企業」もOK)や再分配の軽視などで、大沼さんとしろとりさんは主張が似ている。似ているのに、どうしてわざわざ分かれて立候補しているのか?
●「TPPは世界全体で共通ルールをつくること。それのどこが問題なの?」と思っていた。が、あらためて自分の生活の文脈から考えてみると、それがかなり大きな――しかもあまり好ましくない――変化をひきおこすものだと気づかされた。おそろしい。そんなものがこれから押し寄せてくるのか・・・。
●政治や政策にかかわる基本的な知識や背景などについて教えてもらえる機会が日常の中にない。こういう場があちこちにあれば、人びとはもっと冷静に、どの党の誰がいいかをきちんと考えたうえで投票できるのではないかと思った。